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アイ・ロジスティクス/平成19年3月期中間決算短信(連結)

2006年10月30日/物流施設

(株)アイ・ロジスティクスの平成19年3月期中間決算短信(連結)の経営成績は、下記の通り。

同社グループは、「グローバルロジスティクス」の一層の拡大に向け、ことし4月に国内外のグループ総合力を横断的に結集した複合一貫輸送開発本部を新設し、高度化した物流全体へのソリューション提供の体制を確立するとともに、新規営業開発を積極的に推進した。

国際物流事業は、機能強化とお客様へのサービスの向上を図り、重点地域である中国・東南アジアと周辺地域での物流事業の取組みを一段と進め、自動車・機械部品、電子部品、冷凍食品の物流とアジアを中心とした三国間輸送の拡大に努めた。

国内物流事業は、主要荷主企業である日用品メーカーのVMI(Vendor Managed Inventory:ベンダー主導型在庫管理)のセンター業務を強化するなど「攻めへの転換」も着実に推進した。

また、関東物流センターにおいて、通販物流、書類保管等の取扱いの増加に伴い、葛西、原木、塩浜方面での拠点展開を拡充した。

国内輸配送の効率化を推進し、運送コストの圧縮にも引き続き努めた。

その結果、連結営業収益は、前年同期比6.5%増の296億97百万円、連結経常利益は、国際物流事業が好調に推移したことにより前年同期比21.6%増の10億33百万円となった。

一方で、関西地区における冷蔵倉庫設備の固定資産の減損損失2億5百万円を特別損失として計上いたしたが、連結中間純利益は、前年同期比14.3%増の5億4百万円となった。

セグメント別の概況
①国際物流事業
海上貨物取扱事業
輸出貨物は、中国、東南アジア向け自動車・機械部品及び中央アジア向け建設機械関連などが増加するとともに、プラント設備の三国間輸送の大型案件を取込むなど、好調に推移した。

輸入貨物は、繊維の取扱いの減少はあったが、中国・東南アジアからの木材・建設機械部品・電子部品・金属原料と加工食品・畜産物などの取扱増があり、好調に推移した。

この結果、営業収益は、前年同期比6.6%増の127億65百万円。

航空貨物取扱事業
輸出貨物は、台湾の大手代理店との業務拡大により半導体製造装置及び関連商品がアジア向けに伸長し、中東欧・欧米向け自動車部品の取扱いが増加するとともに三国間輸送も好調に推移した。

輸入貨物は、中国からの衣料品が海上輸送に切り替わったことにより減少し、欧州からの繊維ブランド品の取扱いも、生産拠点のアジアへのシフトの影響もあり予想を下回ったが、米国とアジアからの電子部品の取扱いは増加となり、前年同期並みに推移した。

この結果、営業収益は、前年同期比6.1%増の63億77百万円。

その他の事業の営業収益は、前年同期比10.3%増の16億65百万円。

以上の結果、国際物流事業の営業収益は、前年同期比6.7%増の208億8百万円となり、営業利益は7億16百万円。

②国内物流事業
倉庫事業
普通倉庫は、新規受注した衛生関連機器や通販物流・文書保管・飲料は順調に推移したが、倉庫の一部を不動産部門等に組み替えたこともあり、営業収益は前年同期比36.4%減の14億46百万円。

冷蔵倉庫は、豚肉などの畜産物が大幅に増加し、加工食品用の原料を中心に一部の倉庫は満庫状態となっているが、業務用菓子原料などのチルド品は、主要荷主企業グループの物流再編の影響で在庫が減少し、営業収益は前年同期比0.9%減の7億68百万円。

この結果、倉庫事業全体の営業収益は、前年同期比27.4%減の22億15百万円。

運送取扱事業
一般貨物輸送は、食品関連の輸配送において主要荷主企業グループの物流再編により、取扱量が減少いたしたが、什器配送及び機械配送の取扱いが堅調に推移し、引越業務も前年同期並みに推移した。

この結果、営業収益は、前年同期比6.8%増の26億32百万円。

配送センター事業
コンビニエンス・ストア向け配送センターにおいては、フライドチキンなどのファーストフード商品が好調に推移するとともに取扱店舗数の増加により通過金額が増大した。

医薬品配送センターは、管轄支店が増えたことで取扱量が増加した。

この結果、営業収益は、前年同期比51.5%増の27億90百万円。

その他の事業の営業収益は、前年同期比24.9%増の5億15百万円。

以上の結果、国内物流事業の営業収益は、前年同期比4.9%増の81億53百万円となり、営業利益は2億80百万円。

不動産賃貸業の営業収益は前年同期比19.6%増の7億35百万円となり、営業利益は44百万円。

通期の見通し
同社グループは、海外は、中国・アジアを核とした国際物流事業の更なる拡大を目指し、VMI倉庫とその国際輸送に積極的に取組んでいる。

また、食品コールドチェーンの一環として中国の青島に続く新たな拠点をアジア域内で展開して行く予定。国内は、引き続き物流センター事業の拡大を目指し、ことし10月に静岡県袋井市に日用品メーカーの資材物流を一括管理する静岡事業所を開設するとともに、東京都江戸川区にも将来の物流センターを見据えた葛西出張所を開設する。

通期の連結業績見通しは、営業収益590億円、経常利益20億円、当期純利益11億円を見込んでいる。

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