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アイ・ロジスティクス/車両、プラント類が拡大し、当期利益65%増

2008年10月31日/決算

アイ・ロジスティクスが10月30日に発表した2009年3月期中間期決算によると、売上高は145億5400万円(前期比3.4%減)、営業利益4億7100万円(43.9%減)、経常利益3億3100万円(25.7%減)、当期利益1億8300万円(74.3%増)と増収増益を確保した。

部門別の概況は、国際物流事業の海上貨物取扱事業で、輸出貨物は中央アジア、アフリカ向けなどの建設機械・プラント設備・中古自動車などの取扱いが増加。三国間輸送でも、化学品の取扱いなどが好調に推移した。輸入貨物は、衣料品・住宅用建材は依然低調だったが、北米からの畜産物取扱いがなどが堅調に推移した。海上貨物取扱事業の売上高は、11.2%増の69億6500となった。

航空貨物取扱事業では、輸出貨物で台湾向け液晶関連の取扱いが好調だったものの、主力の半導体製造装置関連の大型輸送案件が大幅に減少した。輸入貨物は中国、欧州からの衣料品の取扱いが海上輸送シフトが進んだ影響で低調に推移。売上高は23.9%減の27億5900万円となった。その他の事業では、売上高が2.6%減の8億200万円となり、国際物流事業全体の売上高1.8%減の105億2600万円、営業利益は2億8600万円となった。

国内物流事業では、倉庫事業の普通倉庫部門で衣料品や文書保管の取扱いはおおむね堅調に推移。しかし名古屋地区の小牧倉庫建て替えの影響や飲料水の在庫数量下落もあり、売上高は7.6%減の7億100万円で推移した。冷蔵倉庫は、冷蔵倉庫の1棟を不動産賃貸事業から業態を変更したため、売上高は40.5%増の3億2200万円の大幅増を記録。倉庫事業全体の売上高は3.5%増の10億2300万円となった。

運送取扱事業の引越業務は、個人向け引越が国内・海外共に堅調だったが法人向けが減少。一般貨物輸送低調に推移したため、売上高は9.8%減の9億6800万円。配送センター事業はコンビニエンス・ストア向けが、猛暑でアイスクリームやチルド飲料水などの取扱いが増加。医薬品は一部医薬品センターでの契約終了などで取扱いが減少し、売上高は8.5%減の16億300万円だった。不動産賃貸事業は、昨年9月の福住倉庫売却、冷蔵倉庫の業態変更などで売上高は1億4800万円。その他の事業は売上高2.4%増の2億8300万円となった。

通期は、冷蔵倉庫事業での事業環境の悪化、航空貨物取扱事業の燃油サーチャージ上昇に伴う原価の上昇や主力の半導体製造装置関連の輸送の落ち込みなどが予想されるため業績予測を修正した。修正後の予測値は売上高5700億円(4.9%減)、営業利益12億円(27.6%減)、経常利益15億円(22.9%減)、当期利益7億5000万円(47.1%増)と減収減益を見込む。

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