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矢野経済研究所/ICタグ市場、物流管理分野で爆発的拡大の兆し

2006年12月14日/IT・機器

矢野経済研究所は12月12日、RF-ID関連機器ベンダー、システムインテグレーターを対象に行ったRF-ID市場に関する調査結果を発表した。2002年度に1,060万枚だった市場規模は毎年18-47%の高い伸び率で拡大し、2006年度には3,200万枚に達する見通しで、2010年度には17億9,200万枚と飛躍的に拡大すると推計している。

調査は2006年9-11月、RF-ID・関連機器ベンダー、システムインテグレーターを対象に、同研究所専門調査研究員による直接面接取材方式で行い、回答のベースとなる参入企業の製品スペックの比較や各企業のターゲットアプリケーション、標準化への見方などを徹底調査。参入企業各社の回答を分析・統計し、それぞれのアプリケーションに対して2010年度までの市場規模推移と今後の市場動向を予測した。

こうした調査結果を踏まえ、数量ベースで2002年度1,060万枚、2003年度1,340万枚(前年度比26%増)、2004年度1,580万枚(前年度比18%増)、2005年度2,170万枚(前年度比37%増)、2006年度見込3,200万枚(前年度比47%増)、2007年度予測5,150万枚(前年度比61%増)、2010年度予測では17億9,200万枚(2007年度の34.8倍)と市場規模の推移を推計した。

また、2006年度見込の需要分野別構成比としては、数量ベースで、輸送、倉庫関連など物流分野が26.6%、製造分野が21.9%、小売関連など流通分野が15.6%、アミューズメント関連分野が7.8%、レンタル・リース関連分野が3.1%、その他分野が25.0%と算出した。

2007-10年度にかけてのアプリケーション別の需要予測は、個別管理の必要性から物流分野での宅配便伝票や配送ラベル、トレーサビリティー、SCMなどの物流管理、航空手荷物タグなどと、小売関連など流通分野での商品管理用タグといった使い捨て分野の成長が特に著しいと分析している。

2010年度には「需要分野別の構成比を大きく変化させていると考えられる」としながらも、各アプリケーションの導入タイミングが導入のための検討スピードによって大きく変化し、市場に対しても影響を及ぼす、などと指摘している。

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