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コマツ物流/金属パレットの管理にRFID実運用

2007年03月07日/IT・機器

コマツ物流(株)は、建設機械部品専用リターナブルパレット管理に、凸版印刷(株)が開発したICタグ循環容器管理システム「NETLOOPASS(ネットルーパス)」を採用した。

建設機械部品専用リターナブルパレットは特注品であるため、高価で製造に数ヶ月を要し、即時の調達が困難なため、循環効率を高める必要があったが、安価で即運用できるNETLOOPASSの導入により、パレットの輸送状況・所在が可視化され、滞留や紛失を防ぐ効率的な運用が可能となる。

日本からイギリスの生産拠点向け輸出に用いるパレットの使用を2007年1月に開始しており、2月末からイギリスでのシステムが本格稼動した。パレットの導入数は3,000台で、すべてにICタグを装着し、導入コストは1,000万円。

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日本でICタグを取り付け

日本国内の郡山工場、川崎センターと、イギリスのJIT(ジャストインタイム)倉庫、英国コマツ(株)工場の4拠点間を管理するシステムで、日本、イギリスともに、それぞれの国での使用に適したICタグやリーダライタを選定するなど、凸版印刷がサポート体制を整えている。

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イギリスでICタグを読み取り

コマツ物流は3月にも、インドネシア向け輸出入の金属パレット管理にもNETLOOPASSの採用を決定している。

システムは安価で即運用可能な凸版のICタグパッケージソフト「NETLOOPASS」を採用し、パレットの所在、状態、使用回数を管理。長期滞留パレットにはアラート表示でわかりやすく警告する。

サーバには情報が随時蓄積されていくため、インターネットを通じてリアルタイム確認が可能で、時差や言語の問題もクリアしている。

ICタグは耐環境性と強度に優れたセラミック製ICタグを採用し、日本-イギリス間で国際的に標準使用できる13.56MHz帯ICタグを共用利用し、コストを低減した。

リーダライタは、各国で電波機器としての製品認証を受けたハンディーターミナル機種を使用し、日本では軽くて使いやすいウェルキャット製、イギリスでは耐久性に優れたサイオン・テクロジックス製を採用することで、現場での運用・保守メンテナンス負荷を軽減している。

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