LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信

伊藤忠テクノソリューションズなど3社/RFID利用のレンタルパレット管理システム構築

2007年03月16日/IT・機器

伊藤忠テクノソリューションズ(株)、日本オラクル(株)、日本ベリサイン(株)3月15日、共同で日本パレットレンタル(株)が運営するウェブ物流機器管理システム「epal」に、UHF帯RFIDタグ、リーダを利用して物流容器管理を行うためのシステムを導入し、稼動を開始したと発表した。

日本パレットレンタルは、2006年8月からグリーン物流パートナーシップ推進事業のモデル事業として、RFIDを活用したレンタルパレットシステムを展開。

荷物の運搬や保管の際に使用するプラスチック製パレット約200万枚にRFIDタグを取り付け、パレットが出荷されて各物流拠点を通過し、最終的に納品されて空パレットとなって回収されるまでの、各ポイントでの位置や通過時刻を記録、管理する。サプライチェーンを流れる空パレットの状態を正確に把握・可視化し、トラックによるパレット回収の物流効率を高めることで、CO2の削減を推進するもの。

伊藤忠テクノソリューションズなど3社は、パレットに取り付けられたRFIDから収集されるEPCデータを、日本ベリサインが提供するEPC Starter Serviceを経由して、日本パレットレンタルが開発・運用を行っているWeb物流容器管理システム「epal」にリアルタイムに情報を収集・統合するためのシステム、ネットワークを構築した。

システム、ネットワークはRFIDの国際基準であるEPCglobalに準拠しており、国際的なSCMシステムへの拡張にも対応可能。また、SOA(サービス志向構造)を基盤としてシステム構築がされているため、基幹システムなど既存システムとの情報の連携も容易。

今回のシステム構築では、日本ベリサインがプロジェクトマネージメント(全体事務局・実施計画策定)を担当し、日本パレットレンタルの既存システムとのEPCglobal Network連携に関わるコンサルティング、システム全体アーキテクト、システム基本設計に関するコンサルティング、EPCglobal Networkの構築支援、EPCglobal Networkサービスの提供および運用を担当。

伊藤忠テクノソリューションズは、オラクル製品をベースに、RFIDから収集されるデータを一元管理するためのアプリケーション設計・開発から基盤システムの構築、各物流拠点と管理システムをつなぐネットワークの設計・構築などを受け持つ。

日本オラクルは、各拠点に設置するリーダー、PLCなどのデバイスを管理するRFIDミドルウェア製品のほか、センター側で収集された情報をWebサービスを利用して既存のシステムと連携するためのSOA基盤、イベントデータの感知、プロセス管理、既存システム連携までを提供する。

今回のシステム構築では、トーヨーカネツソリューションズなどが機器納入で協力した。

関連記事

IT・機器に関する最新ニュース

最新ニュース