日本政策投資銀行は、鈴与（株）の防災体制構築の総合的な支援として、ともに今年度創設された「震災時発動型融資予約（EQ-LINE）」と「防災対応促進事業融資（防災格付）」の2つを同社に対して実行した。
震災時発動型融資予約（EQ-LINE）は、震災発生後の事業継続体制の構築を支援するもので、一定規模以上の震災発生時に事業継続や災害復旧に必要な資金を融資することを震災発生前に予め契約しておくもの。
鈴与は同スキームの第一号として、平成18年10月に災害時にも十分な資金を確保するために本融資予約50億円を設定している。
「防災対応促進事業融資（防災格付融資）」は、震災発生前の事業継続体制の構築を支援する取り組みで、同行が独自の評価システムを構築し、防災に対する取り組みの優れた企業に防災格付を付与した上で、防災対策事業に優遇金利で融資を行うもの。
同行では鈴与（株）のBCP（事業継続計画）策定の取り組みや融資予約設定を評価し、平成19年3月に鈴与を防災格付において防災への取り組みが優れた企業として認定し、物流施設等の耐震補強工事とBCPの策定費用を対象とした融資を実行した。
今回は東海地域における防災格付融資の第一号であり、BCP策定費用を対象に融資を行う全国初の事例となる。
