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三井倉庫/平成19年3月期、増収増益、再開発プロジェクト寄与

2007年05月14日/物流施設

三井倉庫(株)の平成19年3月期決算の経営成績は、下記の通り。

経営成績
既存事業の質的転換の加速による収益の最大化及び資本効率の向上によるキャッシュ・リターンの最大化を基本方針とする3カ年計画「中期計画2005」の2年目に入り、企業価値の増大を図るとともに、新たに施行された会社法に対応した経営システムの変更や内部統制システムの整備を進め、コーポレート・ガバナンス機能の更なる強化に取り組んだ。

国内は、東京・大阪・名古屋の三大都市圏での既存倉庫の再開発プロジェクトが完了して、これら全
てが収益に寄与し始め、順調な立ち上がりを見せ、海外は、日系企業の中国での業務の拡大に対応して、経済的に一体化が進んでいる周辺地域を含めて倉庫施設やサービスの拡充に取り組むなど、グローバルネットワークの機能強化に引続き注力した。

こうした結果、世界的な景気の拡大と貿易取引の活発化に対し、国内外のグループが一体となった営業拡大への取組みも相俟って、輸出入貨物を主体として全般的な貨物取扱量が順調に拡大したほか、BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)事業拡大による新規の受託業務も増加し、さらに再開発プロジェクトの完了による収益力の向上等もあって、当期の連結営業収益は前期を31億93百万円上回る1,020億35百万円となった。

営業費用は、連結営業収益の増加に伴う作業直接費や固定資産の増加に伴う減価償却費の増加等はあったが、グループ全体でのコスト圧縮への取組みにより、全体として営業収益の伸びを下回り、営業利益は、前期に比し、8億68百万円増の65億03百万円、また経常利益は、前期比7億18百万円増の59億61百万円、当期純利益は、前期比55百万円増の32億88百万円となった。

次期の見通し
新たな中期経営計画「中計2007」の下、既存事業の質的転換の加速による収益の最大化、資本効率の向上によるキャッシュ・リターンの最大化、内部統制の確実な実行を経営の行動目標として、2010年3月期における新たな数値目標の達成に向けた努力を重ね、次期の業績予想は、経済全般は当面の状態を概ね維持すると見込まれ、また前期において建替えを完了した施設も当期はフル稼動することから、営業収益は1,040億円(前期比1.9%増)営業利益は70億円(7.6%増)、経常利益は61億円(2.3%増)、当期純利益は34億円(3.4%増)を予想している。

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