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三菱重工/ニチユへの出資比率引き上げ、提携内容を強化

2007年05月25日/SCM・経営

三菱重工業(株)と日本輸送機(株)は、フォークリフト事業で提携を強化する。ニチユは42億円の第三者割当増資を実施、三菱重工が全額を引き受け、三菱重工はニチユの発行済株式の20%を保有する筆頭株主となる。

両社は現在、フォークリフトの国内販売で協定を締結し、三菱重工は自社ブランドのエンジン車をニチユに、ニチユは自社ブランドのバッテリー車を三菱重工に供給し、相互販売する業務提携関係にある。

フォークリフト市場が全体的に成熟していることから、世界的に有力メーカーのフォークリフト事業部門の売却など再編の可能性をはらんだ動きが出はじめており、両社は「フォークリフト業界において勝者として生き残るため」に、提携強化するもの。

提携強化の一環として現在7.7%の三菱重工のニチユに対する出資比率を引上げ、資本関係を強化。グローバルに展開し、エンジン車に強い三菱重工と、バッテリー車専業で国内に強力な販売力を持つニチユが相互に補完しあう。

また、三菱重工はニチユとの提携で国内販売を強化し、海外向けにも地域的・機種的に可能な範囲でニチユ車の販売を進め、グローバル展開の完成を目指す。

ニチユは、バッテリー式フォークリフトの老舗として長年培った機電一体の技術を生かし、屋内物流機器の開発・製造、物流ソリューションの担い手となるとともに、提携により技術力とコスト競争力を高めて高品質の製品を供給する、としている。

当面の課題として、カウンターバランス型バッテリー式フォークリフトの共同開発、ニチユから三菱重工に対する特定海外市場向けのバッテリー式フォークリフトのOEM供給、国内販売の強化などがある。

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