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三菱重工/石炭火力発電所向けCO2回収装置を受注

2009年06月19日/CSR

三菱重工業は6月18日、英フォスター・ホイーラーと共同で、同国の電力会社、エーオン・UK(E.ON-UK)から、石炭焚き火力発電所向けCO2回収装置の基本設計(Pre- FEED)を受注したと発表した。

基本設計を行なうのは、エーオンUKの新規160万kW超臨界炉を対象とした世界最大級の石炭焚き向けCO2回収・貯留(CCS)装置。受注を機に、三菱重工業は、英国政府が進める大規模なCCS実証プロジェクトに応札する。他の応札2企業との競争に勝ち残った場合、回収能力約200万トン/年という世界初の実用スケール級装置の技術を同社が提供することになる。また、将来の能力増強も計画されている。

プロジェクトは英国エネルギー・気候変動省が主導している。応札企業はそれぞれ自社の発電所を対象とした計画でエントリー。エーオンUKは、同国で30年ぶりとなる新設の石炭火力設備(Kingsnorth発電所)にCCS装置を設置し、石炭焚き排ガスからCO2を分離・回収・圧縮して、石油会社Tullowが運営・管理する廃ガス田に貯留する計画だ。機器供給は、三菱重工業はじめフォスター・ホイーラーなどが担当する。

応札企業の最終選考は2010年。2009年に各企業グループはCCS装置の初期設計(FEED)を提出する。これに基づき、英国エネルギー・気候変動省は応札企業を絞り込む予定。

三菱重工業のCO2回収技術は、関西電力と共同開発した特殊な吸収液(KS-1)を用いるKM-CDR(登録商標)と呼ばれるプロセスで、他の方式に比べエネルギー消費量が大幅に少ないのが特長。天然ガス焚き設備からのCO2回収分野で、すでに商用プラント5基を納入、4基を設計・建設中。

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