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ホンダ/「グリーンロジスティクス」でCO2削減の年度目標達成

2007年06月27日/SCM・経営

本田技研工業(株)が6月26日に発表した2007環境年次レポートによると、「グリーンロジスティクス」を掲げて取り組んだ輸送領域での2006年度実績は、四輪完成車輸送でのCO2排出量が目標値11万650CO2トンに対し、10万4769CO2トンとなり、年度目標を達成した。

四輪車、二輪車、汎用製品、補修部品を合わせた総排出量は14万6236CO2トンで、前年度から1200CO2トン程度減少。ただ、算出方法は同社独自の方法によるもので、「次回から改正省エネ法に基づく算出方法に切り替える」としている。

四輪完成車輸送での取り組みとしては、輸送会社で省エネルギー運転活動を実施したほか、デジタルタコグラフ導入による平均燃費率向上に努め、燃費が1.5%向上したという。この取り組みによる輸送車両のCO2排出削減量は1309CO2トンとなった。

また、鈴鹿と敦賀港、新潟港間のルートにモーダルシフトを導入しており、2006年度の削減効果は402CO2トンだった。今後、モーダルシフトの取組を拡大する。

二輪完成車輸送では、熊本・関東間で一部残っていたトラック輸送を、フェリーによる大分港・横須賀港間の海上輸送に切り替え、114CO2トンを削減した。

補修部品輸送分野は、北海道方面への貨車輸送と航空輸送を廃止し、新潟港から小樽港への船舶輸送へのモーダルシフトを実施。同時に鈴鹿と狭山の2拠点分の物量を新潟で合流させ、効果向上に努めた。今後は鈴鹿一拠点に集約を行うが、「効果の検証も含め、継続的な取り組みを進めていく」としている。これらの取り組みによる削減効果は468CO2トン。

包装資材については、補修部品での取り組みの結果、1346CO2トンを削減。メタルクレートとPPボックスのリターナブル化の拡大を進めたほか、庫内容器のリターナブル化も効果を上げた。今後も総量抑制に向け、循環型容器の適用拡大と簡易包装の拡大を図り、包装資材の削減に努めていく。

このほか、部品セットのまま海外へ輸出し、現地で組み立てて完成させるノックダウン(KD)部品での取り組みとしては、外装リターナブルケースの導入を加速させ、KD供給全拠点への導入を計画、展開した。

この結果、中国・ブラジル・パキスタンへの新規導入を開始し、インドへの導入準備が整った。取引先からの部品搬入に内装リターナブル容器を活用することで、ダンボール容器の削減を図るとともに、詰め替えとそれに伴い発生する廃材の削減を可能とする企画に着手した。この企画は2007年度中に導入する計画。

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