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DHL/3PLによる治験薬のロジスティクスハブ開設

2007年07月24日/SCM・経営

DHLサプライチェーン(株)は、世界有数の製薬企業からの業務を受託し、治験薬のロジスティクスハブを東京都品川区八潮に開設した。

ことし5月からサービスを開始している治験薬のロジスティクスハブは、3PLプロバイダーが開設した施設。

日本でビジネスを展開している製薬企業では、治験薬のサプライチェーンに関してより高い品質、可視性、効率性が求められており、DHLは、世界の製薬業界についての専門知識、グローバルな流通ネットワーク、通関業務の専門知識、日本市場を熟知した物流ノウハウとITソリューションを用いて、日本で治験を行っている製薬企業の物流ニーズに応えた、ハブオペレーション事業の拡大を目指す。

DHLサプライチェーンは、この物流ハブで製薬企業に、倉庫管理や輸送など治験薬のサプライチェーンソリューションを提供し、貨物追跡機能の合理化、高品質の業務管理、また製薬業界の医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令(GCP)、適正製造規範(GMP)、適正流通規範(GDP)に基づく基準・手順に厳格に則った業務工程の効率性を高める。

施設では、2つの温度帯(2-8℃および15-25℃)で治験薬を管理しており、温度許容度を厳守しているほか、自動警報機やバックアップ手順、設備の厳格な管理を行っている。

また、顧客に合わせたコールドチェーン梱包も提供しており、薬剤を治験医師へ輸送する間、厳格な温度管理を行っている。

DHLサプライチェーンのビジネスディベロップメント担当ヴァイス・プレジデントであるディビット フレンツェルは「DHLサプライチェーンは、日本初となる治験薬事業を順調に開始できたこと、また現在、2社目のお客様へサービスを開始する段階にあることに満足している。当社では治験薬のロジスティクスに対するニーズが拡大していると見込んでおり、治験薬のロジスティクスにおける効率性を大幅に高めることには自信を持っている」と述べている。

DHLエクセルサプライチェーンは、ドイツポストワールドネット(DPWN)グループのコントラクトロジスティクス部門のブランドであり、日本ではDHLサプライチェーンとして経営を行い、ベンダー主導型在庫管理(VMI)やサービスパーツ物流を含む倉庫管理、国内配送、代替品物流(RMA)、包装設計、廃棄・リサイクルまで、最先端のITとプロジェクト管理技術を用いてあらゆる物流ニーズに幅広く対応し、在庫の圧縮やリードタイムの短縮などに貢献している。

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