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新日本石油/川崎事業所の2工場間海底トンネル完成、年間5億円物流コスト削減

2007年08月06日/物流施設

新日本石油(株)は8月2日、グループの石油化学製品製造会社である新日本石油化学(株)川崎事業所の川崎地区(川崎工場)と浮島地区(浮島工場)間の海底トンネルが、完成した。

海底トンネルの規模は、直径2.2メートル、全長は1.2キロメートルで、トンネル内には直径3インチから8インチの配管を合計で10本敷設する。

川崎事業所は、川崎地区と浮島地区とが大師運河によって隔てられた立地になっており、両地区は、海底配管13本(水素・エチレン・プロピレン等)および陸上配管4本(ナフサ・エチレン・メタン・ブタン)で結ばれている。

このうち、地下に埋設されている陸上配管は、近隣に大型マンションが建設されるなどの環境変化に伴い、漏洩等が発生した際の周囲への影響が懸念されるようになってきたため、トラブルによる災害を未然に防止するため、陸上配管を海底配管に置き換えを進めていた。

併せて、従来タンクローリーや船で転送していたものの一部を配管での輸送に切り替えることで、年間5億円程度の物流コスト削減を見込んでいる。

今後の工事計画は、トンネル内の配管敷設工事と並行して地上部の配管工事も進め、2008年9月の川崎事業所の定修時に、地上部の配管との結合をもって完成する。総工費は約35億円。

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