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全日本食品/商品供給、物流、リテールサポートのプロセス最適化システム構築

2007年08月10日/SCM・経営

ボランタリーチェーン(以下:VC)の全日食チェーンの本部機能を担う全日本食品(株)は、フューチャーアーキテクト(株)と共同で、商品供給、物流、リテールサポートから加盟店までを含めた業務プロセス最適化の中核となるITシステム「HEARTONE」の構築を行った。

テスト稼動を開始したのは、本部・協同組合・店舗を結ぶ基盤ネットワークと情報系システムで、在庫管理機能の強化により各加盟店の在庫データを基にした推計が可能となる。

食品分野を含め小売業界の再編や寡占化は急速に進んでおり、大規模チェーンと対抗する独立中小店の経営課題は大変厳しい状況にある。

全国で約1,800店余の加盟店で組織化される全日食チェーンは、ミニスーパーと個人商店の経営者で構成され、地域別の14の協同組合、本部機能を代位する全日本食品(株)を通じた共同仕入れのスケールメリットを実現している。

しかし、独立した中小店が同一商圏内で大規模チェーンと競合するには、店舗や本部だけでなく仕入先を含めてVC全体が大規模チェーンと同じ精度やレベルのSCM機能や業務標準化およびVC全体での連携・効率の向上の実現が必要だった。

今回のシステムによって定番商品の自動発注、推奨発注、死に筋商品から売れ筋商品への改廃作業など従来の手入力作業と比較して加盟店の発注精度や労働生産性の向上を実現する。

また廃棄ロス管理機能の導入によって、より正確な損益データの把握が加盟店でも可能となるとともに、本部では各加盟店への出荷数量とPOSデータをベースに販売・仕入れの自動計上が可能となり、VC全体で「機能向上の連鎖」を実現する。

全日本食品では、今後も物流システムを含む基幹系システム全体の刷新と全国展開を進め、2008年春には請求データの電子化まで計画している。

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