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伊藤忠商事/バングラデシュにニット工場設立、SCM集中管理

2007年09月12日/国際

伊藤忠商事(株)の事業会社「Prominent Apparel Ltd.」は、バングラデシュで「ITO CORPORATION LTD.」と合弁でジャガードニットのモデル工場「I.P.JAQ KNITTING LIMITED」を設立した。

Prominent Apparel Ltd.は香港に基盤をおき、これまで中国、アジア各地の生産拠点を背景に対日・欧米・中東、アジア各市場へ向けた生地、製品の取扱いを拡大してきた。

特にドレスシャツ生地、製品の取扱いについては収益拡大を担うビジネスとして成長し、繊維カンパニーが展開するパッケージビジネスの一翼を担ってきたが、今後欧米を主たる対象とした三国取引を拡大するため、次のコアアイテムとしてニット製品の生産、販売に取り組むもの。

中国でのコスト上昇などの影響を受け、近年バングラデシュから対米向けニット製品輸出が急速に拡大していることに着目し、コンピュータージャガードニット工場を経営するITO CORPORATION LTD.との合弁で工場を設立することとなった。

手横機による無地物ニットの生産が中心のバングラデシュで、コンピュータージャガード編み機に特化した設備を他社に先駆けて導入することで、差別化された付加価値の高いジャガード、インターシャ、成型のセーターを生産、販売するとしている。

今後、優良セーター工場数社と提携し、新工場でジャガードの部分を生産。その他の部分は、手横機で生産し、最終的に優良セーター工場にてリンキング、仕上げを行う。最も核となるジャガード生産を新工場で押さえることにより、製品全体のSCMを集中管理する。

当面は欧米大手アパレル向けを中心に素材から製品、販売までのSCMを集中管理し5年後500万米ドルの売上を目指す。

伊藤忠商事では「今回の工場設立を基盤としたスキームを通じて、三国、さらには対日向けとグローバルにニットビジネスを拡大したい」としている。

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