コスモ・バイオ（株）は9月13日、バイオ研究用機器・器材の輸入販売事業を行うビーエム機器（株）の株式を取得し、子会社化することを決めた。両社が持つ物流ノウハウと共有し、コストダウンを図るほか、競合している製品の整理、集約を進める。
ビーエム機器の経営陣から、高齢化による今後の事業承継が課題となっていたことから、同じバイオ研究の支援事業として研究用試薬、研究用機器・器材の分野で幅広く販売事業を行っているコスモ・バイオに現経営陣などが保有する株式を譲渡する提案があり、協議。その結果、株式をコスモ・バイオが段階的に取得し、子会社化することで合意した。
ビーエム機器は、機器・器材の専門商社として世界各国と取引実績があり、仕入方法、在庫管理、物流などでノウハウを持っているため「両社のノウハウと合わせることで相互に効率的な仕入・管理・物流が可能となる」としている。コスモ・バイオでは、仕入、在庫管理、物流の共同化を図ることで「よりコストダウンが図れる」と期待している。
株式取得は段階的に実施する計画で、まず10月31日付で、ビーエム機器の経営陣、社員などの株主が所有する2万3800株（発行株式の約30％）を取得。次に、平成22年3月末までに、ビーエム機器の経営陣、社員などの株主が所有する残りの株式から1万6000株（約20％）以上を取得し、最終的に発行株式の50％以上を取得する。
