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ウォルマート/西友完全子会社化へTOB、物流・ロジスティクス分野で投資強化も

2007年10月23日/SCM・経営

米ウォルマート・ストアーズ・インクは10月22日、子会社である(株)西友の発行済株式について、ウォルマートが未保有分の全てを取得する目的で公開買付けを実施すると発表した。西友も同日、ウォルマートによる公開買付けに賛同することを決めた。

西友はウォルマートの完全子会社となることで、マーチャンダイジング、店舗改装、物流、ロジスティックスなどの分野でこれまで以上にウォルマートのリソースを活用できる。公開買付期間は10月23日から12月4日までの30日間で、買付け終了後は上場廃止となる。

ウォルマートは2002年5月に西友との提携をスタートし、2005年末には西友株の過半数(50.9%)を取得、連結子会社として、システム投資、CSR投資、店舗改装、三郷物流センターの計画・建設を含むサプライ・チェーン・マネジメントの分野で、ウォルマートのノウハウを提供。小売業界の競争が厳しさを増す中、西友を完全子会社化することで日本市場での競争力を強化する。

公開買付けはウォルマートの全額出資子会社である「ワイオミングホールディングGmbH」を通じて行われ、西友の発行済普通株式を1株140円で買い付ける。ウォルマートが未保有分の発行済全株式を取得した場合、追加投資額は約1000億円となる。

買付予定数の下限は、ウォルマートが現在保有する株式と併せて、西友の発行済普通株式総数の3分の2を保有するよう設定。公開買付けが成功した場合、ウォルマートは西友の他の株主が所有する全株式を取得するとしている。


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<西友の完全子会社化の方針を発表する、ウォルマートのブレット・ビッグス・シニアバイスプレジデント>

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