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三洋電機ロジスティクス/グループ取引比率50%下回る、国内物流振るわず減収減益

2007年10月26日/決算

三洋電機ロジスティクス(株)が10月25日に発表した平成19年9月中間期の連結業績によると、売上高に占める三洋電機グループ向けの取引が44.1%となり、はじめて目標としていた50%を切った。

ただ、業績は三洋電機グループ内の取引が縮小したほか、残暑の長期化などで冬物家電商品の入荷遅れなどが響き、国内一般物流事業が振るわず減収減益となった。

売上高は194億400万円(前年同期比12.8%減)、営業利益7億7200万円(5.7%減)、経常利益8億3400万円(5.9%減)、中間純利益は4億2900万円(8.8%減)。

ロジスティクス・ソリューション事業では、家電量販店向け3PL事業の取引拡大、宅配・設置事業の事業規模拡大などに積極的に取り組み、部門売上高83億2100万円(前年同期比30.5%増)と堅調に推移。

部門営業利益も、減価償却費の減少、子会社のオペレーションの効率化や小物自動仕分システム(ソーター)導入による合理化など構内作業原価の低減に努めたことで、4億7300万円(80.7%増)となった。

国際物流事業は、集荷地点で商品を購入し、配送地点で物流フィーなどを加算して販売する商物一体契約方式を改め、物流フィーで契約するコミッション方式への切り替えを進めた。

これに伴い、中間連結会計期間から会計方針の変更を行い、これまで売上高として計上していた商品代金部分を計上しないこととしたため、売上高は8億8300万円(80.0%減)となった。ただ、東アジア地域を中心に貨物量の増加傾向が続いていることから、営業利益は1億4800万円(36.0%増)となった。

国内一般物流事業は、家電量販店向け物流3PLシステムの実績を活かしたメーカー物流の共同プラットフォーム化の取り組み、商品回転率の高いメーカー物流の獲得、家電物流以外への事業領域の拡大、同業他社との共同物流など外販の強化に積極的に取り組んだ。

しかし、グループ内取引の縮小、長引く残暑の影響による冬物家電商品の入荷遅れなどにより、売上高は101億9900万円(11.1%減)に。営業利益も貨物量減少に伴う利益額の減少により8億2300万円(27.1%減)となった。

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