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三洋電機ロジスティクス/運送原価低減で営業利益8.8%増

2010年01月22日/3PL・物流企業

三洋電機ロジスティクスが1月22日に発表した2010年3月期第3四半期決算によると、売上高は284億8800万円(前年同期比1.2%減)、営業利益18億800万円(8.8%増)、経常利益18億3300万円(7.7%増)、当期利益10億7100万円(37.4%増)となった。

第3四半期は、エコポイント効果による省エネ家電の伸びはあったものの、生産調整によるメーカー物流の減少で減収となった。利益面では、物流量の減少や商品価格の下落による影響があったが、倉庫内作業のオペレーション改善、運送原価の低減と間接経費の削減などに努め、増益を確保した。当期利益は前期に計上した投資有価証券評価損がなかったなどの理由で増益となった。

事業別の概況は、ロジスティクス・ソリューション事業が薄型テレビなどの省エネ家電の伸びに支えられ、中間期以降も荷動きは回復傾向で推移した。顧客企業の物流ニーズに対応した物流コスト削減など他社との差別化にも取組み、既存顧客との取引拡大と新規顧客の獲得、宅配・設置事業の事業領域拡大なども進めた。比較的堅調だった年末需要にも支えられ、売上高は130億5700万円(0.3%増)、営業利益は15億2800万円(7.5%増)となった。

国際物流事業は、他社とのアライアンス、国内外の一貫輸送サービス体制の構築で国内外メーカーの物流受託などに取組んだ。家電製品の生産回復と加湿器の完成品、部材の特需も貢献し、売上高は8億9300万円(9.0%増)、営業利益は1億2400万円(9.7%増)となった。

国内一般物流事業は、流通系共同プラットフォームを活用した家電メーカーなどの物流受託、家電物流以外への事業領域の拡大、同業他社との共同物流による事業規模拡大などを推進。既存顧客の再生可能エネルギー分野への取組も強化した。

しかし、新規荷主の獲得で増収は見られたが、国内メーカーの生産調整による物流量の減少をカバーしきれず売上高は145億3700万円(3.2%減)。営業利益は、運送原価の低減などコスト競争力の強化に努め、12億8200万円(12.0%増)と増加した。

通期はロジスティクス・ソリューション事業での都市型大型店舗向け物流の獲得、通販系の宅配・設置事業の強化、国際物流事業の他社とのアライアンス推進と国内外一貫物流の推進などで、売上高374億円(1.2%増)、営業利益13億6000万円(7.7%減)、経常利益13億6000万円(10.7%減)、当期利益7億3000万円(7.9%増)を見込んでいる。

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