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日立マクセル、チノンテック/光学部品事業強化へ業務資本提携

2007年12月11日/SCM・経営

日立マクセルとチノンテックは12月10日、両社の光学部品の事業強化に向けて、業務・資本提携の合意書を締結したと発表した。マクセルの小型・低背レンズユニット技術、非球面光学設計技術と、チノンテックのガラス・樹脂ハイブリッドレンズ技術、調芯組立技術、光学エンジン技術、手ぶれ防止技術などを組み合わせることで、レンズユニットの多機能化やモジュール化を進め、既存製品の付加価値を高めるとともに、セキュリティ分野や医療分野などの光学機器市場で新たな事業を創出していく、としている。

資本提携として、チノンテックが12月13日に行う第三者割当増資で、マクセルが全額を引受け、新株発行株式数700株を取得し、同社の発行済み株式数の約19%を所有する。

両社が業務提携することにより、マクセルの非球面光学設計技術、小型・低背レンズユニット技術と、チノンテックの光学・機構設計技術、光軸調芯の組立技術などを組み合わせ、デジタルカメラなどのデジタルモバイル機器向けに手ぶれ防止機能、オートフォーカス・ズーム機能などを付加した高機能なレンズユニットのほか、セキュリティ監視カメラ用の超広角ズームレンズユニット、ブルーレイディスク用対物レンズ、車載向けカメラモジュールなど、高付加価値製品の早期開発と商品化を進める。

中長期的には、工業・医療分野向けに、マクセルが開発した超臨界二酸化炭素を用いたエンジニアリング・プラスチックメッキ技術とチノンテックの光学エンジン技術、投射レンズ技術などを組み合わせ、マイクロビデオスコープやモバイルプロジェクターなどの小型精密光学モジュールを新事業として展開。

生産面でも、今後の光学部品の需要増加に対応するため、両社相互に生産協力することで合意し、生産能力の確保とコスト競争力の向上を図る。また、マーケティングも両社の販売ルートを活用することで、マクセルでは医療・精密光学メーカー分野、チノンテックでは量産系製品分野などに参入し、新規顧客を拡大する。

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