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日立物流/2007年4-12月期、営業利益22.4%増、3PL事業拡大

2008年01月31日/決算

日立物流は1月30日、2007年4-12月期の連結業績を発表した。売上高2526億円(前年同期比11.5%増)、営業利益106億円(22.4%増)、経常利益109億円(23.1%増)、四半期利益59億円(28.8%増)。
連結売上高は、システム物流(3PL)事業の継続的な拡大、大口作業案件の実施などで増収。連結営業利益は、国際物流事業が北米現地法人の取扱い物量減少の影響、海外拠点の立上げ費用などにより悪化したものの、全体では売上増加に加え、システム物流事業の作業生産性向上や新規受託案件の円滑な立上げ、大口作業案件の効率的な作業運営などにより、増益を確保した。
国内物流事業は、流通系顧客向けに効率的なロジスティクスオペレーションを構築するとともに、メーカー系顧客向けに調達物流など「全体最適できめ細かなサービス」の提供を図った。
第3四半期は、資生堂から譲り受けた物流子会社が日立物流コラボネクストの新社名・新体制で業務運営を開始。小売、食品、自動車部品など、さまざまな業界の顧客向けにシステム物流の新規案件を立上げた。また、新型新幹線N700系の陸上、海上輸送などの重量物輸送作業や情報機器の搬入・据付・セットアップ・廃棄などの一貫作業も実施した。
07年12月にはセンコン物流と業務提携し、同社へ資本参加することにより東北地区の事業基盤拡充など事業運営力の強化を図っている。
国際物流事業では、調達から販売まで国内外一貫受託するグローバルシステム物流事業を加速、北米・中国などの有力地域や東欧などの新興地域で営業に注力、北米で食品、自動車部品などの顧客向けの新規案件を立上げた。
欧州では液晶パネル関連の物流業務などに注力するとともに、英国向け鉄道車両などの重量物輸送作業も実施。中国では、アパレル関連顧客向けに検品を含めた物流サービスを積極的に展開するとともに、衣料・雑貨などの物流事業の拡大に努めた。インドには、07年11月に新会社を設立するとともに、中東では、ドバイに事務所を開設するなど、本格的な事業展開に備えた基盤整備を進めた。
東欧チェコでは、同国の物流会社「FSA s.r.o.」社を傘下に収め、東欧地域を中心に欧州全域で物流サービスレベルの向上、競争力強化を図ることとした。

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