三菱商事／金商を完全子会社化

三菱商事は2月15日、金商を完全子会社とする株式交換契約を同社と締結した。
金商は1947年に創業した、非鉄部門・鉄鋼部門・物流部門からなる金属専門商社。2006年8月に、金商の成長戦略の方向性と三菱商事の非鉄金属分野の戦略が合致したことから、金商は三菱商事を引受人とする第三者割当増資を実施し、三菱商事の子会社となっていた。
07年5月に三菱商事の子会社・エムシー非鉄株の事業、三菱商事軽金属販売の事業の一部を金商へ譲渡し、事業基盤強化を図ったが、金商の事業領域である川中・川下分野は、川上分野に比べ国内外ともに寡占化が進んでいないため、「今後、企業淘汰や業界再編など業界を取り巻く環境は大きく変わっていく」として、将来の変革に備えるため、完全子会社化を決めた。
今後は、三菱商事グループの経営資源をさらに金商に投入していくとともに、将来的にはグループ外との事業提携など機動的に取り組んでいきたい、としている。