三井物産はドイツの排出権事業コンサルタント会社であるエヌ・サーブ・エンバイロメンタル・サービス社へ出資参画した。
エヌ・サーブ社は、硝酸工場から排出される温室効果ガスN2O(一酸化二窒素)を触媒を用いて削減する排出権プロジェクトに特化したコンサルタントで、世界14か所の硝酸工場でCDM(クリーンデベロップメントメカニズム)プロジェクトに取組んでいる。
同社が作成したN2O削減プロジェクトの方法論は国連の承認を受けており、世界有数の触媒メーカーであるジョンソン・マッセー社(英)とのN2O削減プロジェクトの共同開拓に関する協力関係も有している。
N2Oは硝酸の製造過程で発生する副生ガスで、二酸化炭素に比べて310倍の温室効果を持つ(地球温暖化係数310)。三井物産とエヌ・サーブ社が取組む硝酸N2O削減プロジェクトでは、触媒を硝酸プラント内部に設置してN2Oを分解し、京都議定書で規定されるCDM化プロセスを経て排出権を創出する。
三井物産はインドと中国で硝酸工場でのN2O削減CDMプロジェクトに取組んでいるが、今後エヌ・サーブ社、ジョンソン・マッセー社と共同で新規案件を開拓し、新たな排出権の創出と調達を行い、日本を中心とする需要家に供給していく。
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三井物産/ドイツの排出権事業コンサルタント会社に出資
2008年02月19日/国際
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