伊藤忠グループ／ロジスティクスなど石油製品流通機能を伊藤忠エネクスに集約

伊藤忠エネクス、伊藤忠商事、伊藤忠商事の100％子会社である伊藤忠ペトロリアムの3社は3月14日、伊藤忠商事のエネルギートレード部門が営む事業のうち石油製品の国内販売、日本を起点とした輸出入事業（石油製品トレード事業）、伊藤忠ペトロリアムが営む船腹調達・船舶燃料供給・タンク事業・潤滑油販売などの石油製品ロジスティックス事業をそれぞれ会社分割し、伊藤忠エネクスが承継することを決めた。
国内の石油製品販売を主な事業とする伊藤忠エネクスは「新たな成長戦略として内需の伸びの鈍化をグローバル展開で克服する取組みが急務」との認識を伊藤忠商事と共有し、伊藤忠エネクスが持つ国内石油製品流通事業と、伊藤忠商事が持つ石油製品トレード事業、伊藤忠ペトロリアムの事業を伊藤忠エネクスに有機的に統合することで、石油製品流通機能の拡充、規模の優位性、事業の効率化などのシナジー効果の発揮を図る、としている。
また、伊藤忠商事は、これまでグループ各社に分散していた上記石油製品関連事業を伊藤忠エネクスに集約し、国内における事業の効率化、強化を実現するとともに積極的な海外取引、海外投資を展開し、この組織再編を通じたグループ石油製品事業戦略に関する意思決定のスピードアップによって、中長期的なグループ収益基盤の確立・強化を目指す。