公取委／九州産交運輸に下請法違反で勧告

公正取引委員会は4月17日、九州産交運輸に対し、下請法に違反する事実が認められため、勧告を行った。
九州産交運輸は、貨物運送の下請事業者に対し、自社の利益を確保するため、平成18年9月から19年9月までの間、ラーメンなどの物品販売キャンペーンを取引先に購入を要請するという方針のもと、下請事業者に対し、具体的な数量を示し、販売目標数量に達していない場合には既に購入した者に対し再度要請するなどして、購入要請を行っていた。
下請事業者（241名）は、今後の九州産交運輸との取引を考えやむを得ず、要請を受け入れて、ラーメンなどの物品を購入した（購入総額2469万1440円）。
このため公取委は、要請に基づき下請事業者が購入したラーメンなどの物品の購入金額から当該物品の仕入価格に相当する額を控除した額（998万8770円）を下請事業者に対して速やかに支払するように勧告した。