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丸運/08年3月期、国際部門伸長、営業利益26.2%増

2008年05月01日/決算

丸運が4月30日に発表した2008年3月期連結決算は、売上高569億円(前期比1.3%増)、営業利益23億円(26.2%増)、経常利益22億円(23.5%増)、最終利益10億円(11.0%増)となった。国際輸送部門の伸長に加え、一般貨物輸送部門の環境リサイクル分野が好調に推移した。
一般貨物輸送・倉庫部門は、国内貨物輸送量の減少傾向が続く中、提案型営業の展開による取扱貨物の確保、物流センターの保管面積の拡大、産業廃棄物の収集・運搬や廃OA機器の中間処理など環境リサイクル分野の収益拡大に取り組んだ。
液体輸送部門の主力である石油輸送は、原油価格の高騰・高止まりにより製品価格が上昇し、節約指向による消費の減退、エネルギー転換の進行により、輸送量が減少。一方、化成品輸送は需要が比較的堅調に推移し、輸送量が若干増加した。新規顧客の獲得、既存顧客に対する営業拡大に努めたものの、部門全体として輸送量は減少。
国際輸送部門は、中国・アジア地域を中心に貨物取扱量が引き続き増加。海上貨物は、非鉄金属、機械、雑貨などを中心に堅調だった。また、航空貨物は、輸入で一部が海上輸送にシフトしたため取扱量が減少したものの、輸出は機械部品、IT関連の電子材料などが好調に推移。
日本・中国間の輸出入貨物の取扱量の拡大を図るとともに、中国国内物流へ参入するため、1月に中国・上海市に現地法人「丸運国際貨運代理(上海)有限公司」を設立、4月から営業を開始した。
鉄道利用運送部門の主力であるコンテナ輸送は、自然災害などによる輸送障害の影響があったものの、グリーン物流に対応した輸送手段の最適な組合せを提案するなど取扱量の拡大に努めた。この結果、鉄道へのモーダルシフトによる積合せ貨物、スーパーグリーンシャトル列車利用の貨物などの取扱量が増加した。

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