アルプス物流／2008年3月期、売上高5.0％拡大

アルプス物流が5月7日に発表した2008年3月期連結決算は、売上高634億円（前期比5.0％増）、営業利益55億円（1.8％増）、経常利益56億円（1.4％増）、当期純利益29億円（2.5％増）となった。
国内物流事業は、電子部品物流分野で顧客の物流合理化ニーズに適した提案活動や運送ネットワークの拡充を図り、新規の取引先を拡大。しかし、前期と比べメーカー各社の増産体制が整ったことによる臨時便対応の減少などがあり、売上は前期比横ばいとなった。消費物流分野の流通サービスでは、顧客の物流ニーズに対応した拡販活動によって、生協関連の個配業務を中心に売上を拡大した。
国際物流事業は、顧客のグローバルな物流ニーズが高まる中、中国、欧州、米国で新拠点を開設、中国内での運送ネットワークを強化するなど、グローバルな拠点・ネットワークの拡充を進め、海外を中心に拡販を図った。
航空輸送では、主要貨物である電子部品の荷動きが落ち着きを見せる中、燃料費の高騰による輸送コスト上昇の影響も加わり、特に日本発の貨物で海上輸送へのシフトが進んだ。また、競争激化による受託価格の低下など、厳しい事業環境での推移となった。
包装資材、成形材料の商品販売事業は、顧客の海外生産で資材の現地調達化が進む中、顧客ニーズに対応した拡販活動を図り、特に中国で売上を伸ばした。
2008年度は、連結売上高663億円（4.5％増）、営業利益54億円（2.1％減）、経常利益55億円（2.5％減）、当期純利益29億円（2.0％減）を見込む。