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ニチレイ・低温物流事業/08年3月期、海外事業が大幅増益

2008年05月14日/決算

ニチレイが5月13日に発表した2008年3月期連結決算によると、同社の低温物流事業は欧州を中心とした海外事業の伸長、物流ネットワーク事業の採算性改善などが寄与し、増収増益となった。同事業の業績は、売上高1387億円(前期比3.5%増)、営業利益85億円(17.7%増)。
物流ネットワーク事業は、前年度に稼働したTC(通過型センター)やコンビニエンスストア店舗配送業務の受託など、運送事業の拡大が増収に貢献。燃油費高騰の影響があったものの輸配送車両の高度活用によるローコスト化、物流センター業務と輸配送業務の効率的な運営が進み、増益につながった。
地域保管事業は、在庫量の減少が続く業界環境のなか、地域密着営業の展開により在庫率は前期並みの水準を確保。ローコスト運営の徹底を継続したものの、老朽化した物流センターを閉鎖した影響や税制改正に伴う減価償却費の増加の影響などにより、減収・減益。
海外事業のうち、欧州(オランダ・ドイツ・ポーランド)地域は、ロッテルダム港を起点としたオランダでの運送・通関業務が伸長、保管事業での継続的な集荷活動が奏功したことや果汁搬入の回復などもあり、大幅に増収・増益となった。
東欧圏での事業拡大に向け、ポーランドで営業体制を強化するとともに新物流拠点の計画を決定したほか、中国(上海)では積極的な営業活動の展開、貨物の集約化などコストコントロールの徹底により収益は改善した。

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