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ニチレイ/低温物流事業、海外の売上高30%減

2009年10月27日/3PL・物流企業

ニチレイが10月27日に発表した2010年3月期第2四半期決算によると、低温物流事業の売上高は694億5400万円(前年同期比3.9%減)、営業利益は40億7900万円(6.9%減)となった。

部門別の業績は、物流ネットワーク事業が売上高370億6000万円(1.9%増)、営業利益は9億7600万円(0.9%増)と増収増益。地域保管事業は売上高231億7300万円(1.0%減)、営業利益は28億400万円(14.5%増)と増益を確保、海外事業は売上高83億6100万円(29.9%減)、営業利益5億1400万円(53.6%減)と大幅な減収減益となった。エンジニアリング事業は売上高8億5800万円(48.9%増)、営業損失4100万円(前期は4100万円の営業利益)となった。

事業別の状況は、物流ネットワーク事業で主要商材の取扱物量が減少したものの、前年度に関東地区のスーパーマーケット専用物流センターを稼働させたこと、運送会社を事業譲受したことなどで増収を確保。取扱商材の低価格化に伴う通過型物流センターの収益悪化などの影響があったものの、車両の効率活用などのローコスト運営で、営業利益は前期並みを確保した。

地域保管事業は、地域密着営業を継続し、業界を上回る在庫水準を維持するものの、荷動き低迷による入出庫量の減少が影響し減収となった。営業利益は入出庫量が減少したが、ローコスト運営に徹し、電力料の値下がりなども寄与し前期を上回った。

1-6月の海外事業は、ドイツなど欧州地域が景気低迷やユーロ安の影響で、大幅な減収・減益となった。運送事業では主要顧客の取扱い減少や単価引き下げなどが影響した。保管事業では、果汁の取扱いで回復が見られるものの一般商材の取扱いが減少した。

中国(上海)は、主力のコンビニエンスストア店舗配送業務の取扱物量が減少し、輸配送売上の拡大に努めたが減収減益となった。

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