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DHL/メトロとRFIDによりサプライチェーン全体を管理

2008年08月27日/国際

DHLは8月26日、フランスの流通小売業のメトログループと、フランス国内でRFIDを活用した事業を展開すると発表した。

DHLは、2008年秋から、セルフサービスの総合卸売チェーン「メトロ キャッシュ アンド キャリー」のフランス国内89店舗へ発送される商品にRFIDを貼付し、サプライチェーン全体を管理する。

サプライチェーン全体における非接触式自動モニタリングを促進するため、年間130万パレットにRFIDタグを貼付する。

これにより、DHLとメトログループはフランスの小売業の物流としては最大級となるRFIDを活用した取り組みを展開していく。

このプロジェクトでは、DHLのフード・ロジスティクス・センター5ヵ所から、セルフサービスの卸売店舗に発送されるすべての商品にRFIDタグを貼付。

これらRFID機器によって積み込み作業中に自動で読み取られたデータは、各店舗のコンピューターに送信される。

また、発送された商品が目的地に到着した際には、再度タグが自動的に読み取られ、データと発注内容の自動照会が行われる。

非接触型のRFIDプロセスによって、バーコードやバーコード・スキャナーを使用した従来の管理方法に比べ、商品の積み込み・積み下ろし作業が効率化する。

また、自動読み取り技術によって物流プロセスの精度向上が図れるほか、拡充されたデータ集積機能によって、視認性や扱い易さが改善される。

さらに、問題などが発生した場合も、検知までの時間が短縮される。

DHLでは、この事業展開が小売業のロジスティクス全体に浸透し、さらにはロジスティクスに関わる他産業にまで波及してRFID技術を活用する契機となることを期待している。

今回のRFIDプロジェクトは、DHLとメトログループの長期にわたるパートナーシップに基づくものであり、両社では協力して技術の発展と事業の成功に向けた取り組みを行っている。

一方、メトログループでは2008年7月に、小売業の企業としては初めてDHLイノベーション・イニシアチブに参画した。

今回の取り組みを契機に、メトログループは今後もRFID技術の国際的な発展を推進していく。

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