富士重工業は9月30日、近畿地区と九州地区で同社が出資する販売会社の体制を見直し、地域密着型の営業活動などを実現する新しい合理的な経営体制を10月1日付で構築すると発表した。
両地区では、大阪スバルと福岡スバルを統括会社と位置づけ、その他の販売会社は傘下の事業会社として、経営と間接業務の広域化や営業活動の地域化を実現していく。
具体的には、富士重工業から統括会社へ各地区の事業会社となる販売会社の株式を譲渡し、グループ化するとともに、各社の間接業務を統括会社に集約しながら営業活動に経営リソースを集中させる環境をつくることで、効率的な経営と地域に密着した現場営業力を高める。
統括会社は、地域事業を考慮したマーケティング施策の実施と、地区内の販売ネットワークの最適化、新車の在庫管理などバックオフィス業務の一元管理などを行いながら、地区全体の事業運営・管理を行う。
一方、事業会社は、統括会社の傘下で、営業活動を中心とした担当地域の事業運営を行う。
今回の対象となる2地区以外については、この2地区で得られたノウハウを活用し、新体制への移行準備を進め、2009年内に終了させる。
統括会社の概要
統括会社名：大阪スバル
代表者：羽太雅彦
所在地：大阪府守口市八雲東町1-21-23
資本金：2億1700万円
地区販売台数：2万4090台（2007年度実績）
株主構成：富士重工業100％
傘下の事業会社：京都スバル自動車、滋賀スバル自動車、兵庫スバル自動車
統括会社名：福岡スバル
代表者：山藤和典
所在地：福岡県福岡市博多区東光1-6-8
資本金：5000万円
地区販売台数：2万6992台（2007年度実績）
株主構成：富士重工業95.45％、スバル興産2.73％、広島スバル1.82％
傘下の事業会社：西九州スバル、熊本スバル自動車、大分スバル自動車、南九州スバル、新沖縄スバル
