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富士重工業/農業用ロボットシステム開発

2009年11月20日/IT・機器

富士重工業は11月20日、果菜類の栽培などの農作業において、土壌消毒作業を自動で行う農業用ロボットシステムを農林水産省の補助事業として委託を受けて開発した。

害虫を駆除する土壌消毒に使用されるのはクロロピクリンという極めて酸化作用の強い薬液で、その使用にあたっては吸引を防ぐため防護服や防毒マスクの着用が必要になるなど、農作業者にとって大きな負担となっている。

農業用ロボットシステムは、農地での使用を前提に専用設計を施した自律走行ロボットが薬液を自動的に農地に注入するもので、作業者の安全確保や省力化を実現する。

ロボット本体の走行制御は、ジャイロなどの高額なセンサー類を用いることなく、レーザー三角測量技術のみで成立させ、ビニールハウスなどの支柱に取り付けられた反射板にロボットがレーザーを投光することで、ロボットの向きや位置を検出すると同時に、直進やターンなど状況に応じた行動を自律的に行う。

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