富士通は10月16日、分電盤、遮断器などの開発・製造を行うテンパール工業の、国内外の工場、全販売拠点のシステムを統合した「全社最適化システム」を構築し本格稼動したと発表した。
新システムは販売から生産、原価・会計などの業務プロセスデータを一元管理でき、受注生産から見込み生産までのさまざまな生産形態に対応している点が特長。生産・流通効率の向上、迅速な経営判断を反映することなどが期待されている。
テンパール工業は、近年海外生産比率が拡大。国内外の工場をトータルで管理し、調達流通を含めた生産効率向上に取り組むため、基幹システムをほぼ全面に渡り改訂する必要性を認識。両社共同でシステム構築に乗り出し生産管理パッケージ「グロービアシー・プロネス」をベースに、統合運用管理ソフトウェアなどを新システムに組み込んだ。
新システムでは、国内外6ヵ所の生産工場と28ヵ所の販売拠点のシステムを統合。製品特性に合わせた部品の手配管理などが短時間で実行でき、仕様に応じた販売・生産の需給調整もきめ細かくサポートできる。