三菱ガス化学、伊藤忠商事、石油資源開発、太陽石油、トタルDMEジャパン、豊田通商、日揮、三菱重工業、三菱化学が出資する燃料DME製造は、ことし6月に完工した年産80,000トンのDME普及促進プラント（新潟市）の試運転を終え、12月には出荷用ローリー車両2台を確保し、生産・出荷体制を整えた。
経済産業省の補助金を受け建設を進めている燃料DMEの第一号利用者のボイラー設備が完成し、関係当局からの設備使用許可が得られ次第、2009年1月にも初出荷する。
DMEは現在、主に塗料、殺虫剤、化粧品等のスプレー噴射剤として使用されているが、優れた燃焼特性を有し、物性がLPガスに似て取り扱いが容易なことから、LPガスやディーゼル燃料などを代替・補完する21世紀の新燃料として注目を集めている。
今回導入したローリーは燃料DME専用に製造された車両で、新潟の普及促進プラントから需要家サイトへの輸送に使用し、需要家の様々な受け入れ条件に対応出来る設計となっている。
1台は液中ポンプ、もう1台はコンプレッサーを搭載し、積載量はともに約11tで、DMEの輸送業務はニヤクコーポレーションが行う。
燃料DME製造（株）概要
名称：燃料DME製造（株）
社長：石和田彰
本社所在地：新潟県新潟市
資本金：4億6500万円
出資比率：三菱ガス化学29.15％、伊藤忠商事13.25％、石油資源開発12％、太陽石油10％、トタルDMEジャパン10％、豊田通商10％、日揮5.3％、三菱重工業5.3％、三菱化学5％
事業内容：ジメチルエーテルの製造
設立時期：平成19年4月
生産能力：年産80,000トン
輸送能力：11トン積みバルクローリー2台
