モトローラは1月28日、企業向けのモバイルコンピュータMotorola MC75、Motorola FR6000を発表した。価格は両機種ともオープンで、MC75は2月中旬から、FR6000は3月中旬から受注を開始する。
MC75は、音声／データへの高速同時通信、GPSナビゲーション、カメラ機能などを搭載し、プロセッサはインテルXScale PXA270を装備。オペレーティングシステムはMicrosoft Windows Mobile 6.1をベースにしており、既存の企業インフラストラクチャーとの相互運用性の向上、開発プラットフォームの柔軟性向上などが図られている。高さ1.5mからの落下の衝撃に耐え、802.11a/b/g無線LAN、3.5インチVGAディスプレイを搭載。さらに文書、署名と1D／2Dバーコードの読み取りが可能となっている。
＜MC75の基本スペックと主要機能＞
FR6000は、アジア・パシフィック地域向けに設計された新シリーズの端末。MC75よりも軽量で、1Dレーザースキャナ、無線LAN接続、Bluetooth／IrDA接続などの機能を搭載。高さ1mからの落下衝撃に耐え、IP54に準拠した防塵・防滴性能を持つ。
＜FR6000の主要機能と活用範囲＞
ユーザーアクセス可能なマイクロSDスロットとコンパクト・フラッシュサポートが組み込まれ、このコンパクト・フラッシュサポートを通じて、RFIDリーダーライターカードやGPSナビゲーションなど各種のソリューションが利用できる。MC75同様、オペレーティングシステムはMicrosoft Windows Mobile 6.1をベースにしており、日本語の他、英語、簡体字中国語、繁体字中国語、韓国語が使用可能。
＜FR6000のタグ読み取り時の表示＞
モトローラは、流通分野では比較的リテール系のシェアが高いこともあり、MC75、FR6000はリテール系のシェアを足がかりに宅配便など物流・配送分野でも拡販を目指していく。昨今の物流過程の統合の潮流などに着目し、拡張性の高さなどをセールスポイントに幅広く売り込んでいきたい考え。
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