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ヤクルト/国内乳製品工場4工場を閉鎖

2009年02月03日/SCM・経営

ヤクルトは1月30日、1工場の新設と既存工場2工場への追加設備投資、4工場の閉鎖を行う国内工場の第2期設備投資計画を発表した。

総事業費は約171億円で2009-2014年度にかけて行う。全国への生産拠点の分散と、生産量と生産能力のバランスが崩れている製品の生産体制の是正などが目的。この第2期設備投資計画の実施で国内乳製品工場は、本社5工場、子会社6工場の11工場に再編する。

設備投資は、2013年度の稼働開始予定で、京都工場、福山工場全生産品目設備と熊本工場の「ソフール」の生産設備を移設した兵庫三木工場(仮称)を新設する。また2013年度の稼働を目指し、佐賀工場に熊本工場のヤクルト類原料液設備を移設した新生産棟を建設。さらに今年4月に静岡工場の生産設備を一部富士裾野工場に移設する。

並行して、静岡工場を今年7月に、京都工場を2013年度に閉鎖する。この後2013年度に福山工場、2014年度に熊本工場を順次閉鎖する。従業員は計画終了までに定年退職などの自然減とグループ内での吸収を図り、人員整理は行わない。

第1期と合わせた今回の設備投資計画の効果は、2014年度の国内乳製品生産能力は約1500万本/日となり、国内人口の10%超の生産能力が確保でき、1人当りの生産性は約20%向上する見込み。

計画終了後の2015年度の人件費は約25%削減され、生産コストは単年度で約13億円の削減、計画当初からの通算では約100億円の削減効果が期待され、翌年度以降毎年約20億円以上の生産コスト削減に貢献する模様。ヤクルトでは今後の経済環境や市場動向などを見据えた上で、第3期計画を検討する。

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