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寺岡精工/計量機内蔵ピッキングカート、あらたに納入、本格発売

2009年02月27日/IT・機器

寺岡精工は、計量機を内蔵した「AIピッキングカート」を開発し、化粧品・日用品・家庭用品卸売商社の「あらた」に納入、本格的な販売を開始した。

AIピッキングカートは、複数のオリコン(最大4ケース)を重量計測とバーコードによる検品機能を持ち合わせた無線LAN対応のピッキングカートシステムで、コンパクトで、現場にあった操作性を追求したため、従来機器よりも大幅な効率アップを実現している。

<4ケースを積載できるAIピッキングカート>
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化粧品・日用品・家庭用品卸売商社のあらたには、つくばセンターと千葉支店の物流センターに、AIピッキングカートを納入し、大幅な効率アップを実現している。

従来のピッキングカートでは、検品業務に専用の要員が必要だったが、それがカートで実現し、最適なピッキングルートを随時組めることで、大幅な作業改善が実現し、出荷ミスも払拭した。

つくばセンターでは、当初、20台を試験導入したが、段階的に増やしトータルで90台。昨年末に稼動した千葉支店では70台を導入している。

AIピッキングカートの特徴は、通路幅を考慮して、幅57㎝と操作性を最優先し、通路での追い越し、すれ違いができる。4ケースものコンテナを積載しても使いやすいコンパクト設計になっている。

さらに、作業指示を操作パネルで行ない、ピッキング業務に専念できるとともに、管理センターなどの指示パネルへ戻ることなく、コンテナの投入完了後、その場で一番効率のいいピッキングルート指示をAIで実現している。

このシステム(IT-Matex)は、刻々と変化する受注・出荷指示に対して、作業者に、倉庫ロケーションに応じた「もっとも効率の良い」ピッキング指示を生成し、棚と棚の移動を最小限に抑えたピッキングルートを指示するもの。

4つのオリコンが均等に埋まる商品の組み合わせや、複数のカートが1箇所のエリアに集中しない渋滞回避など、効率化を阻害する要因を考慮し、最適なピッキング指示を無線で行なう。

各コンテナには、計量機が設置されており、最大30kgまでの計量を2グラム単位で行なうことで、商品照合用のスキャナーとの連動によって、ボール、バラを同時計算し、商品コード、個数などのピッキング、検品業務の現場に即した軽減をしている。

このほか、サイドにモニターを設け、商品投入指示、完了機能を備え、大幅な作業時間短縮につなげ、コンパクトプリンターを装備し、コンテナラベルピッキング明細ラベル、レシートなどの発行が可能なマルチな機能を有した最新のピッキングカートになっている。

<サイドモニターの表示例>
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■問い合わせ
寺岡精工
ロジスティックスソリューション事業部
マテハン機器企画販売グループ
担当:森
TEL.03-3752-5411
toyoki_mori@hq.digi.co.jp
http://www.teraokaseiko.com/product/buturyuu/buturyuu.html

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