日立製作所は3月16日、事業分社化などを含む事業構造改革の概要を発表し、2008年度比で固定費を約2000億円、資材費を約3000億円削減するほか、国内外の設計・製造拠点の統廃合も実施する。
統廃合は、2009年度末までに国内外の設計・開発・製造の各拠点を進めるとして、佐和事業所（茨城県ひたちなか市）と群馬事業所（群馬県伊勢崎市）に分散しているエンジン制御システム事業を佐和事業所に集約するほか、厚木事業所（神奈川県厚木市）と子会社のユニシアジェーケーシーステアリングシステム秋田工場（秋田県横手市）に分散しているパワーステアリング事業を、ユニシアジェーケーシーステアリングシステム秋田工場に集約。
海外拠点では、日立オートモティブプロダクツUSA（ケンタッキー州）に北米事業の統括機能を持たせ、傘下にユニシアオブジョージア（ジョージア州）とトキコUSA（ケンタッキー州）の2社を置き、3社を実質的に統合する。スターターやサスペンションなどの生産も、中国、タイなどの子会社への移管を拡大し、資材の現地調達も強化する。
