トランコムが4月27日に発表した2009年3月期決算によると、通期の業績は売上高は584億3800万円（前年同期比5.2％増）、営業利益24億3100万円（5.6％）、経常利益24億4800万円（6.2％増）、当期利益13億8900万円（1.3％増）となった。
同期は昨年7月に新潟情報センター・奈良情報センター、9月にC&C BANGKOK CO.,LTD（タイ・バンコク）を設立するなど計7か所の拠点を設立し、さらに今年2月には貨物運送事業のトランコムEXを設立するなど積極的な拠点展開を行った。部門別の概況は、物流情報サービス事業の売上高がマッチング件数が進展せず363億2500万円と4.7％増、営業総利益は13億9700万円と1.8％減だった。
ロジスティクスマネジメント事業は新拠点開発コストが発生したものの、売上高151億5800万円と6.3％増、営業総利益は16億6700万円、3.3％増と増収増益を確保した。
貨物運送事業は生協個人宅配部門の受託エリア増加、不採算部門の収益改善などで売上高は114億5500万円と6.0％増、営業総利益は9億9500万円と42.0％増の大幅増益となったる
自動車整備事業は1件当たりの受注金額低下で、売上高12億5500万円と1.4％増と微増。営業総利益は1億2700万円と3.9％減だった。
アウトソーシング事業はシステム開発などの受託減少で売上高20億5000万円（17.2％減）、営業総利益は2億500万円（23.2％減）だった。
次期は、ロジスティクスマネジメント事業の前期開設拠点の寄与による増収と物流情報サービス事業の拠点関連系の強化などで売上高581億1000万円（0.6％減）、営業利益25億5000万円（4.9％増）、経常利益25億5000万円（4.1％増）、当期利益14億8000万円（6.5％増）を見込んでいる。
