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新和内航海運/鉄鋼メーカー減産で、売上高3.4%減、経常利益79%減

2009年04月30日/決算

新和内航海運が4月30日に発表した2009年3月期決算によると、売上高は172億6500万円(前年同期比3.4%減)、営業利益3億6900万円(76.4%減)、経常利益3億2200万円(79.2%減)、当期利益2億4400万円(72.9%減)となった。

部門別の概況は、専用船部門で鉄鋼・セメント向け石灰石専用船は、上期は順調に稼働ししたが、下期は鉄鋼の急激な減産に伴い稼働が大幅に低下。セメント専用船は国内需要の低迷から稼働率は低かった。電力向け専用船(炭酸カルシウム・飛灰)は、上期は石炭火力発電所の高稼働で順調に稼働したが、下期は若干稼働が低下。また、多目的専用船のプッシャーバージも稼働は低調だった。

一般船部門では鋼材輸送が上期は堅調な需要で前年同期を上回る高水準で推移したが、下期は鉄鋼の大幅な減産で鋼材輸送量は激減。原料輸送も上期は鉄鋼副原料やコークスの旺盛な需要で、大型船など一般船は順調に稼働したが、下期は鉄鋼メーカーの減産のため輸送量が減少した。

一般元請貨物は、電力関連のバラ積貨物輸送や造船関連部材輸送を中心に堅調に推移。さらに、プラントなどの新規貨物の獲得も輸送量の増加に寄与した。

一般貨物マーケットは、上期は用船料の値上がり、燃料油価格の高騰と旺盛な輸送需要により市況運賃は強含みに推移したが、下期は輸送需要激減により運賃市況は低迷した。

全体では上期は順調に稼働し、鉄鋼原料や鋼材を中心に売上を伸ばしたが、下期は鉄鋼メーカー減産の影響を受け、輸送量、売上とも大幅に低下。また用船料の上昇、燃料油の高騰等によるコスト上昇を適正運賃で確保したが、下期後半の運航効率の悪化が収益面を圧迫し大幅な減収減益となった。

来期は売上高132億円(23.5%減)、営業利益3億5000万円(5.3%減)、経常利益2億8000万円(13.1%減)、当期利益1億4000万円(42.8%増)を見込んでいる。

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