東洋紡績と東洋クロスは5月7日、9月1日を効力発生日として、東洋紡を完全親会社、東洋クロスを完全子会社とする株式交換に関する基本合意書の締結を決めたと発表した。
東洋紡は東洋クロスの完全親会社となり、完全子会社となる東洋クロスの株式は上場廃止となる予定。
東洋紡と東洋クロスは、2004年には公開買付けにより東洋紡が東洋クロスを子会社化し、両社の強みを活かした事業の展開とシナジーの追求に注力してきた。景気減速により経営環境は厳しさを増しており、グループ全体での事業基盤の強化が急務となっている。
両社は、慎重に協議を重ねた結果、東洋クロスのコーティング事業の収益力を向上させるためには、東洋紡が東洋クロスを完全子会社化することによって、電子部品・自動車分野で、東洋紡の保有する機能素材と東洋クロスのコーティング技術を融合させた新商品開発など、両社の経営資源をより緊密に連携させることが有効であると判断した。
