伊藤忠商事6月4日、アジア太平洋と中東でのハニカム構造体連続成形技術の独占ライセンス契約の用途分野を拡大、従来の物流・梱包資材分野から自動車、航空宇宙、建築などすべての分野を含めた契約をベルギーのエコンコア（EconCore N.V.）と締結したと発表した。
エコンコアが世界で初めて開発に成功したハニカム構造体連続成形技術は、これまで航空宇宙を中心とする分野に限定されていたハニカム構造体の用途を拡大すると期待されている。
伊藤忠はこれまで同技術の物流・梱包資材分野でのビジネス開発を進めてきた。顧客のニーズを踏まえ、自動車、航空宇宙、建築などを含む産業分野でも同技術の応用性を期待し、独占ライセンス契約の用途を全分野に拡大した。
また、伊藤忠は物流・梱包資材分野の独占ライセンス契約締結後の昨年9月に、エコンコアとの関係強化と取り組み拡大を図るため、 エコンコアの発行済株式の過半を所有する親会社、独エコンHPホールディングに資本参加した。エコンHPに対する出資比率は15%で、伊藤忠は創業者に次ぐ第二位の株主となった。
今後、伊藤忠とエコンコアは、同技術によるハニカム構造体の応用分野と事業の拡大を協力して進めていく。
