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澁澤倉庫/営業利益44.8%減

2009年08月07日/3PL・物流企業

澁澤倉庫が8月7日発表した2010年3月期第1四半期業績によると、売上高116億5600万円(前年同期比18.0%減)、営業利益2億8000万円(44.8%減)、経常利益2億5900万円(54.4%減)、当期利益1億7900万円(42.9%減)となった。

国内外の景気悪化の影響により物流事業の取扱いが大幅に減少したため、減収となった。営業損益については、コスト削減に一定の成果があったものの、物流事業における収益減に伴う利益の減少や不動産事業での一部賃貸施設の解約の影響もあり、前年同期比2億2700万円の減益となった。

経常損益は、投資有価証券の受取配当金などが減少したことや金融費用等の増加があり、前年同期比3億900万円の減益。当期損益については、投資有価証券売却益7700万円を特別利益として計上したが、前年同期に比べ1億3400万円の減益となった。

大型物流拠点の整備による事業拡大策の一環として、ことし7月1日から神戸ポートアイランドの新倉庫(延床面積6万687㎡)を神戸支店港島営業所として稼働させた。また、現有資産の付加価値向上策の一環として、ことし9月の竣工を目指し、東京都中央区に賃貸用オフィスビル「(仮称)澁澤シティプレイス蛎殻町」(地上7階建、延床面積1万5648㎡)の建設を進めている。

セグメント別にみると、主力の物流事業では、倉庫業務は、貨物の荷動きが低迷したことや荷主企業の減産による在庫調整の影響を受け、保管残高や入出庫量が減少。保管料、荷役料ともに減少し、倉庫業務の売上高は前年同期比2億4100万円(11.3%)減の18億9200万円となった。

港湾運送業務は、北米向け輸出鋼材など在来船貨物にかかわる船内荷役業務の取扱いが大幅に減少したことに加え、輸出入荷捌貨物の取扱いが低調だったため、売上高は前年同期比4億2500万円(26.6%)減の11億7400万円となった。

陸上運送業務は、国内貨物の荷動き減退や輸出入貨物の取扱いが減少し、長距離・地場ともに輸配送業務が低調に推移したことや、フェリー航送の取扱いが減少したほか、引越業務も低調に推移したため、売上高は前年同期比10億4600万円(14.6%)減の61億400万円となった。

国際輸送業務は、航空貨物の輸出入取扱いが大幅に減少したことに加え、海上貨物についても日本/アジア間の国際一貫輸送や海外荷捌業務の取扱いが減少したため、売上高は前年同期比6億8800万円(48.4%)減の7億3400万円だった。その他の物流業務は、通運業務の取扱いは堅調だったものの、輸出の激減から輸出梱包業務が大幅に減少したため、売上高は前年同期比4500万円(12.3%)減の3億2600万円となった。

物流事業全体の売上高は前年同期比24億4800万円(19.3%)減の102億3300万円となった。

通期の業績予想は、売上高510億円、営業利益15億4000万円、経常利益10億5000万円、当期利益5億3000万円を見込む。

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