澁澤倉庫が8月9日に発表した2011年3月期第1四半期業績によると、売上高136億4300万円（17.0％増）、営業利益8億3000万円（196.1％増）、経常利益8億4600万円（225.9％増）、当期利益3億6300万円（102.3％増）となった。
物流事業をみると、倉庫業務は、保管残高は概ね横ばいで推移したものの、入出庫量が回復したことに加え、流通加工業務が伸長したことにより、売上高は4億5500万円（24.1％）増の23億4700万円となった。
港湾運送業務は、在来船貨物に係る船内荷役業務のほか、輸出入荷捌貨物の取扱いも堅調に推移し、売上高は2億7600万円（23.5％）増の14億5000万円となった。陸上運送業務は、引越業務は低調だったが、フェリー航送を含めた輸配送業務の取扱いが回復し、売上高は4億7100万円（7.7％）増の65億7500万円。
国際輸送業務は、海上貨物・航空貨物ともに輸出入の取扱いが伸び、2億6800万円（36.6％）増の10億300万円だった。その他の物流業務は、海上運送業務を営む子会社が新たに連結対象となったことなどにより、8600万円（26.4％）増の4億1300万円となった。
物流事業全体の売上高は15億5700万円（15.2％）増の117億9000万円となった。営業費用は、貨物取扱いの増加に伴う作業費の増加と、新拠点の稼働に伴う減価償却費の増加があり、賃借倉庫の返却による賃借料の減少があったが、12億1300万円（12.0％）増の113億1800万円。営業利益は3億4300万円（269.0％）増の4億7100万円となった。
通期の業績は、売上高515億円、営業利益25億円、経常利益21億円、当期利益10億5000万円の見通し。
