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島津製作所/年間1億円の物流費削減効果を見込む

2009年08月31日/SCM・経営

島津製作所は、連結子会社で汎用医用機器生産の島根島津が、同社本社工場内で建設工事を進めてきた新棟を完成させたと発表した。

新棟建設は、汎用医用機器生産と物流体制強化が目的。完成によって、島根島津は、一般撮影装置の主な構成ユニットの組立、機械加工、板金加工、塗装などを京都本社や協力会社から取り込んで内製化を拡大し、一貫生産を進めることで、生産コストの削減や納期短縮(機種により1~2か月の短縮)を図る。

島根島津からの製品の直接出荷体制を整えて物流やサービスの効率化を図ることにより、年間1億円以上の物流費の削減効果を見込んでいる。

現在、京都にある商品倉庫や、島根島津の既存工場内の部品倉庫を新棟に統合し、島根島津で生産する製品に使う部品や材料の保管と供給、生産した製品の各地への配送を行う。新棟には、物流機能をつかさどる島津ロジスティクスサービスが入る。ほかに、島津製作所の島根医用営業所、医用機器の営業・サービス会社である島津メディカルシステムズ島根営業所が入居する。

新棟は、鉄骨造り平屋(一部2階)建て、延床面積6075㎡。隣接の既存工場棟(1万2259㎡)合わせて、工場総面積は従来の約1.5倍に拡がった。既存工場棟内に、機械加工や板金加工などの生産設備を増強し、生産機能の拡充を図った。

島津製作所の医用機器は、国内では京都の本社工場(医用機器工場)と島根島津(株)の2か所体制で生産しており、島根島津では、X線テレビシステムや、一般X線撮影装置など汎用量産X線装置について主力工場の機能を担っている。

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