日本郵船とAT&Tジャパンは10月15日、日本郵船の世界31ヶ国・137拠点のグローバル・ネットワークの再構築で合意したと発表した。
ネットワーク再構築は日本郵船の情報システム子会社、NYK Business SystemsとAT&Tジャパンが行い、本格稼働は2010年3月を予定している。
同社は海運業務をサポートするシステムのグローバル統一化作業を実施し、昨年11月に展開を完了していたが、コスト削減と運用効率化のため、システムを支えるネットワーク・インフラを一元管理し、全体最適化が可能なITインフラの再構築を行う。
再構築では、北米、欧州、アジアを中心に、地域毎に構築・運用されてきた日本郵船のネットワークを、全てAT&Tの国際IP-VPNネットワーク(EVPN)サービスに統合し、ネットワーク・インフラの機能・仕様・運用を統一基準化する。
また複雑な運用管理プロセスを簡素化し、ビジネス環境の変化に迅速に対応したIT戦略の実行を可能にする柔軟性・拡張性を確保する。
AT&Tの冗長化ソリューションを組み合わせ、均一化したサービスレベルを維持しながら、信頼性とセキュリティを兼ね備えたネットワーク環境も提供する。