佐川急便は10月15日、次世代携帯端末と決済プリンタを開発し、2010年度から全国で導入していくと発表した。セールスドライバーが集配業務で使用している現行端末を刷新する。
次世代携帯端末の開発にあたっては、「顧客満足度の向上」と「ドライバー業務の簡素化・負荷軽減」を主な目的として、機能性・汎用性・操作性の向上を行う。新たな中継システムをグループの佐川コンピューター・システムに構築することで、従来の基幹システムとの連携を図るとともに、次世代用業務アプリケーションを容易で迅速にバージョンアップすることが可能となる。
現行業務端末と携帯電話、携帯プリンタとe-コレクト決済端末をそれぞれ統合し、ドライバーの携行機器を削減する。具体的には現行4台を2台へと台数削減する。
業界で初めて、バーコードスキャナ付きスマートフォンを導入することで小型軽量化。タッチパネル採用により入力作業負荷を軽減する。従来のNW-7バーコードだけでなく、QRコードなどの2次元バーコードを活用した業務領域を拡大する。
現行では端末それぞれにあった通信機能を、すべて次世代携帯端末に一本化し経費を抑制。次世代用中継システムを構築することで、ドライバー向け機能を、容易で迅速に追加・変更・削除することが可能となる。
顧客の携帯電話との連携による集荷先での伝票発行や、問い合わせメールに対し、担当ドライバーが簡易メール機能で返信。梱包資材などのマテリアル品は、顧客発注をその場で端末から注文。集荷先での飛脚メール便ラベルの即時発行。航空貨物集荷時に品名確認を促し、集荷時における荷物チェックを強化。持出個数⇔配達個数のデータチェックを行うほか、荷物の管理を強化するなどの新機能を備えている。
導入予定台数は2万4000台。2010年10月から全国で導入する。