ヤマト運輸は10月15日、北海道の事業所でクロネコメール便2119冊の未配達を発表した。
同社の道東主管支店（北海道河西郡芽室町）管下の事業所で、セールスドライバー（SD）が、自宅に2119冊のクロネコメール便を滞留させていたことが発覚した。ことし10月8日に調査したところ、SDが未配達のまま自宅に保管していたことが判明したもの。滞留させたクロネコメール便は、2002年ごろから2009年10月に発送された。
発送した顧客に対して順次、事実の報告と謝罪を行い、今後の対応を個別に相談する。
現在実施している品質管理業務をさらに徹底し、再発防止策としていく。社員と委託配達員の配達時間や情報入力状況などの異常データをもとに、業務の遅れがちな者を抽出。面談などを通じ、適正な業務量を把握したうえで無理のない業務を行う考え。品質管理システムによる牽制管理を強化し、社員や委託配達員への対面指導を徹底させる。
同社は、「弊社クロネコメール便をご利用いただいているお客様をはじめ、皆様に多大なご迷惑、ご心配をおかけいたしましたこと深くお詫び申し上げます。弊社では、ことし8月にクロネコメール便の未配達が発覚して、全社で再発防止に取り組んでまいりました。それにも拘らず、このような不祥事を惹起してしまい猛省いたしております。今後は、再発防止策を徹底し、全社一丸となって信頼回復に努めてまいります」とコメントしている。
