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三洋電機ロジスティクス/売上高4.3%減、営業利益24.1%減

2009年10月22日/3PL・物流企業

三洋電機ロジスティクスが10月22日に発表した2010年3月期第2四半期業績によると、売上高181億2000万円(前年同期比4.3%減)、営業利益7億1200万円(24.1%減)、経常利益7億2400万円(26.0%減)、当期利益4億2000万円(12.1%減)となった。

売上高は、個人消費の低迷による流通系の物流量減少や生産調整によるメーカー物流の減少により4.3%減の減収となった。利益面では、倉庫内作業のオペレーション改善や、運送原価の低減、間接経費削減などに努めたが、物流量減少の影響、商品価格の下落、新規顧客獲得に伴う初期投資費用などをカバーしきれず、営業利益以下は減少した。

セグメント別にみると、ロジスティクス・ソリューション事業では、個人消費の低迷や家電製品の激しい価格競争などマイナス要因がある一方で、「エコポイント」効果による薄型テレビや冷蔵庫などの省エネ家電の伸びに支えられ、荷動きは回復傾向で推移した。

同社グループは顧客企業の物流ニーズに対応した物流コスト削減などによる他社との差別化に重点的に取り組み、既存顧客との取引拡大や新規顧客の獲得、宅配・設置事業の事業領域拡大などを進めてきた。個人消費の低迷に加え、商品価格の下落を受けて物流フィーが低下したことなどにより、売上高は82億1000万円(4.3%減)、営業利益は6億7700万円(20.8%減)となった。

国際物流事業では、他社とのアライアンスや国内外一貫輸送サービス体制の構築により、国内外のメーカーや有力フォワーダーの物流受託などに積極的に取り組んだ。大型冷蔵庫などの輸入物量が回復したことにより、売上高は5億2700万円(1.0%増)だったが、競争激化による利益率の低下により営業利益は6100万円(3.2%減)となった。

国内一般物流事業は、流通系共同プラットフォームを活用した家電メーカーなどの物流受託、家電物流以外への事業領域の拡大、同業他社との共同物流による事業規模拡大などを推進。既存顧客における未受託分野への取り組みを強化した。新規荷主の獲得による増収はあったが、メーカーの生産調整による物流量の減少をカバーしきれず、売上高は93億8200万円(4.6%減)となった。営業利益は、運送原価の低減などコスト競争力の強化に努め、7億2700万円(4.8%増)だった。

通期の業績予想は、売上高374億円、営業利益13億6000万円、経常利益13億6000万円、当期利益7億3000万円の見通し。

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