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日本郵船/2009年の世界コンテナ荷動き量10.3%減

2009年11月26日/3PL・物流企業

日本郵船は11月26日、同社調査グループが編集し、日本海運集会所が発行している今年度版の「世界のコンテナ船隊および就航状況」をまとめ、その概要を発表した。

概要によると、2008年の世界のコンテナ荷動き増加率は1億4890TEUとなり、前年比で4.9%増加した。2002年以降は10%前後の増加で推移していたがここに来て減少し、2009年度は10.3%減と2ケタ台の減少が見通されている。

また、東アジアから米国へのコンテナ荷動き量推移では、2008年度実績が8.0%減と減少している。2009年は1-8月の累計ベース速報で18.9%減と大きく減少しており、9月も2桁の減少が見られたとしている。同様に、中国の輸出数量指数も2008年第3四半期は13.4%増だったが、第4四半期は1.6%減と急降下し、2009年第1四半期は18.4%減と低迷。第3四半期は13.0%減に回復しているが、これは大幅な改善を意味しないとする専門家もいる。

世界のコンテナ荷動きの動向では、2009年の増加率は10%減と大きく落ち込み、船腹増加率(納期延期織り込み後)の8%との乖離率は18%となった。2009年上期の国内5大港の外貿コンテナ取扱実績は531万7000TEUと21.6%減少した。

名古屋港は32.6%、横浜港は30.6%と大幅減となり、東京港も12.6%減、大阪港も11.9%減、神戸港は17.8%減と減少した。名古屋港と横浜港の大幅減は、両港共通の輸出品目、自動車の部分品が減少したためとされている。

現在運行中の船舶の隻数は、2009年8月末時点で4719隻・1267万5919TEUと7%増となっている。このうち上位20社の隻数が2797隻と81%を占めている。1位はマースク(デンマーク)で自社船・傭船を合わせると508隻だった。2位はスイスのMSCで376隻。日本郵船は9位で103隻、10位は商船三井で97隻だった。

一方、10月中旬の時点で運用されていない待機船も568隻・1352万TEUあるなど、大量の船が不稼動状態にならないと需給の均衡が期待できないほどコンテナ船の需給動向は容易ならないものとしている。

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