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商船三井/売上高37%減、営業利益98.8%減

2010年01月29日/3PL・物流企業

商船三井が1月29日に発表した2010年3月期第3四半期決算によると、売上高は9853億8200万円(前年同期比37.2%減)、営業利益23億8800万円(98.8%減)、経常利益37億5800万円(98.3%減)、当期利益22億700万円(98.4%減)となった。

不定期専用船事業のうち、ドライバルク船事業の市況が中国の旺盛な鉄鉱石需要と日本・欧州の粗鋼生産の回復で一時急騰したが、年末にはパナマックスとほぼ同等レベルの運賃水準まで落ち込んだ。

パナマックス以下の船型では、中国、インドなどでの石炭需要の増加のため堅調に推移。市況の中でフリー船による変動収益を獲得したほか、長期契約船の安定収益もあり若干の増益となった。

油送船部門のうち原油船市況は、既に処分が完了しているシングルハル船が約80隻市場に残留し、大量の新造船も竣工するなど低迷が続いた。プロダクト船の主要船型であるMR型でも低迷が続いたが、LR型では貯蔵用として利用されるなど市況は比較的安定。

このため第2四半期から赤字が継続し、大幅減益となった。LNG船部門は前年同期比で減益だが、長期契約のため安定した収益を確保した。

自動車船部門では、自動車の荷動きは円高による現地生産への移行が進む影響などから、日本出し荷動きの回復にはまだ時間が掛かる見通し。

自動車船部門は第2四半期会計期間から損益が改善したものの、前年同期比では減益。不定期専用船事業全体の売上高は1961億円(21.7%減)、営業利益は228億円(43.6%減)となった。

コンテナ船事業は、荷動きと運賃率の改善、コストの削減努力で第2四半期からは損失を縮小したが、前年同期比では事業環境の回復途上でもあり、赤字幅が拡大。

コンテナ船事業の売上高は1240億円(31.6%減)、営業損失は123億円(前期は66億円の営業損失)となった。

フェリー・内航事業のフェリー事業は、高速道路料金値下げなどの影響で旅客・貨物が減少。内航事業も景気低迷に伴う国内輸送の停滞が悪化要因となり、売上高は135億円(7.3%減)、営業損失は1億円(6億円の営業利益)となった。

船舶運航業、船舶管理業などのその他事業は売上高43億円(25.7%減)、営業利益6億円(55.6%減)だった。

通期は中国の鉄鉱石と石炭の輸入需要で、ドライバルク船市況が底堅く推移する見通し。石油需要の回復やシングルハルVLCC撤退などに伴いタンカー市況の改善が見込まれることなどから、業績予測を修正。

売上高1兆3500億円(27.6%減)、営業利益130億円(93.4%減)、経常利益130億円(93.6%減)、当期利益50億円(96.1%減)を見込んでいる。

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